
どうも、ヒロユキ(@hiroyukisan240)です。
前回のストイスト84Mのインプレより「次回はエメラルダスEXシリーズの88L/M-SMTのインプレを書く」と言っておきながら、全く投稿しないというダメ人間っぷりを発揮しております。
エメラルダス EXシリーズというのは、ストイストの前期モデルです。
少なからず88L/M-SMTの使用感が気になってる人もいると思うので、参考にしてみてください。
目次
EX 88L/M-SMT メタルブースター 基本スペック
・全長 2.64m
・自重 115g
・エギ 2.5-4.0号
・ライン 0.5-1.2号
・本体価格 72,000円
88M/L-SMTのコンセプトは、
エギを大きくアクションさせ、食わせの間を楽しむロッド
さらに潮の流れを利用したバックドリフト釣法や繊細なアタリを取ることに長けています。
ティップはL設定かつSMTソリッドを搭載し、バッドはMに仕上げているので、パワーと感度を両立しており、アングラーを異次元の世界へ連れて行ってくれる1本となっております。
ティップのSMTは、わずかな潮の変化を感じ取れるのはもちろん、春イカ特有の「モゾモゾ居食い系アタリ」も手元に伝えてくれます。それだけ情報量が多いロッドなんですね。
ちなみに竿調子はレギュラーで、ちょうどロッドの真ん中付近が支点となって曲がります。
(デカイカがヒットすると、更にベリー側もキレイに曲がります)
88SMTの詳細ページをご紹介しようと思ったのですが、もう廃盤になったのか、ダイワさんの公式サイトには掲載されていませんでした。
ストイスト 76MMH-SMTと比較してみた
「同じSMTソリッド」という事で比較表を作ってみましたが、それぞれの持ち味は全く違います。
超ざっくり解説すると、
☑76MMHはビシバシ系
☑88SMTはまったりジャーク系の人向け。
🔽ストイスト 76MMH-SMTの詳細
ダイワ エメラルダス【ストイスト 76MMH-SMT】インプレ!
※SMTソリッドティップとは穂先に金属素材が詰まっており、繊細なアタリや潮の変化を感じやすい仕様。
対して、一般的なカーボンチューブラーは穂先が中空で(なにも詰まってない、構造は水ホースみたいな感じ)、チューブラーの方がパリッとした使用感、2種とも感度は良い。
EXシリーズとストイストの主な違いは、
●SVF→SVFナノプラスに変更(カーボン密度が増して、さらに軽量化、感度が向上)
●AGSガイド→新型AGSに変更(全素材を変更、軽量化して、しなやかさ+飛距離UP)
●SMTソリッド部はさらに細く、軽量化、感度向上
さらに外観の高級感は残しつつ、スタイリッシュに生まれ変わりました。
(ティップは88SMTの方が柔らかめ)
どちらもハイエンドらしい格好良さ、所有感がありますね。
立て掛けてるだけで満足感ありあり。
EX→ストイストを使って体感したのは、「しなやかさ」と「飛距離」の向上です。
軽量なんだけど、粘り、パワー、収束の早さ(ブレの無さ)も抜群で非常に扱いやすくなりました。

ホント、進化を感じますね
ストイストの詳細はコチラ→エメラルダス STOIST AGS
(メーカーサイトへ飛びます)
88L/M-SMTのメリットとデメリット
88SMTは、基本的に柔らかめのロッドなので、オールシーズン快適に使えるような万能ロッドではありません。
かなり特化したモデル。(詳しくは後ほど解説します)
メリットは?
●レングスが8.8ft、自重が115gを忘れさせるくらいの軽快さ。
●軽いシャクリで大きなアクションを付けることができる。
●8.8ftの恩恵により、足場が高い所はラインメンディングしやすい。
●手前に障害物(テトラ等)があっても、かわしてメンディングしやすい。
●SMT搭載で、手感度も目感度も抜群に良い(ホワイトカラーも相まって視認性がGOOD)
●着底する手前、少し重くなって「スッ」っとテンションが抜けた瞬間の感覚が手元に伝わりやすい。
中でも一番のメリットはSMTさんによる、海の状況を鬼ハアクできる情報量の多さ。
通常のチューブラーモデルと比べて手感度、目感度が非常に良いです。
このように、エギをテンションフォールさせているだけでティップがスッと入ってくれます。
さらに潮に合わせてクインクインとSMTがビンビン反応してくれるんですよね。
まさに目で見て楽しむロッド。
テンション抜けも感じやすく、ティップラン的な使い方もできるので、それもまた面白い所ですね。
さらに、春イカ特有の「居食いモゾモゾ系」のアタリも感じやすく、繊細さで言えばトップクラスのエギングロッド。
ホントに居食い系のアタリは微妙すぎて分かりにくいですからね。
コウイカも居食い系のアタリが多いので、コウイカシーズンにおいても優位性は高いです。
すごく、いい感じです。
ドリフトする際もドキドキしながらアタリを待つエギングゲームが楽しめます。
以前、秋イカ釣行したときに激流ポイントでエギをドリフトさせていたら、
ティップがもう一段「グイン!」と入るアタリが出たことがあって、
ちょー気持ちいい!って叫びました。
(心の中で)
さすがバックドリフト対応と謳っているのも頷けます。
バックドリフトってなんや?という人は、下記の動画をご覧ください。
続いて、デメリットは?
●8.8ft+SMTソリッドが仇となって、先重り感がエグい。
●ティップを早く、細かく動かしてシャクるのは苦手(穂先が重いので追従しづらい)
●穂先がL設定+SMTソリッドなので、シャクった後のブレが続く(収束スピード遅め)
●激流ポイントでは少々パワー不足。
●4.0号+仮面シンカー追加する使い方は明らかにパワー不足。
●結構いいお値段(定価 72,000円)
といった所ですね。
特に潮が早いエリアではちょっとシンドイかも。
というのは、全体的に柔らかめの仕様なので、激流だとロッド側が吸収してパワー負けするんですよね。
(程よく潮が効いてる所は、いい感じで扱えるんですけど)
こちらはロッド位置関係図ですが、88SMTは3.5号と表示されています。
実際の感覚としては、4.0号までは全然問題なく使用できます。
ただ、4.0号に2g仮面シンカーを追加したい状況(激流エリア)だと、先述したようにロッドが吸収しちゃうので少しパワー不足を感じますね。
先重りは察しの通り・・・
角度は65度くらいで、ショートロッド侍は涙目。
まあ角度は妥協できても、SMTソリッド+ロングロッドなのでティップ側はかなり重めです。
これ、テトラ帯や地磯先端だとティップが海に浸かってしまい、手首で支える必要があって疲れるんですよね。

見たら分かる、辛いやつやん・・・
どんな人に向いてる? 88SMTは〇〇に特化してる
88SMTは好き嫌いがハッキリと分かれるロッドだと感じます。
そこで、どんな人に向いてるのか?
更にどのような使い方がベストなのか、解説していきます。
主に、
●先重りなんて気にしない、とにかく感度抜群のロッドが欲しい人。
●デカイカとのファイト(ジェット噴射)をロッド全体をガッツリ曲げて楽しみたい。
●ストイストシリーズとはまた違う感度のSMTを味わってみたい。
●バックドリフトに適したロッド、ティップラン的な使い方をしたい。
といった所ですね。
基本的にシャキっとしたハリのあるロッドではないので、
「バット&ベリーを使って、まったりと一定のテンポでアクション」させてあげるのがベストかと思います。
完全に春イカ用ロッドと言ってもいいかも知れません。
経験上、産卵期の活発にエサを追わない個体、ボトム付近にいる警戒心の高い個体に対して効果的なアクションがまったり系です。
ガンガン餌を追い回してまで襲ってくる春イカさんは少ない印象です。
どちらかと言うと、ゆっくり近づいてきて抱いてくるイメージ。
また、デメリットの所でも書いたようにショートピッチジャークは苦手なので、秋イカ狙いの表層や中層をダートさせるようなランガンスタイルには向いてないですね。
まあ使えない事はないですが、新子狙いだとMクラスのロッドでテンポ良く探っていく方が効率的でしょう。
ご覧のように、軽くティップを振るだけでベロンベロンに踊り狂います。
まったり使ってあげてください。
逆にランガンスタイルではなく、潮通しの良いエリアでドリフトしつつ目感度や手感度を楽しみたい人にとっては、SMTがビンビンに反応してくれるので、最高に面白いロッドなんじゃないですかね。

ベロンベロンやけど、繊細なんやで
88L/M-SMT まとめ
さて、いかがだったでしょうか?
今回のインプレをまとめると、こんな感じ。
✅春イカのボトム狙い、マッタリ攻めるのに向いてるロッド。
✅秋イカ狙いの早いピッチのシャクリは得意としない。
✅繊細に潮の流れを感じながら、アタリの間を楽しみたい人向け。(ティップラン的な使い方)
かなりクセのあるロッドですが、マジで88SMTは感度がエグくて面白い。
普段、チューブラーロッドを使ってる人なら思わずニヤニヤしちゃうレベルです。
しかし、現在は最新モデルであるストイスト76MMH-SMTや、80LM-SMT、メガトップ(カーボンソリッドティップで感度向上)を採用した88LM-Sなどがあります。
ストイストシリーズは、ブランクスからガイドまで一新されており、扱い易さで言えばそちらを検討しても良いかも知れません。
それでも88SMTを使ってみたい変態さんは是非お試しください。
これはこれでまた別の面白さがありますから。
僕は、基本ショートロッドがメインなのでロングを使う機会は少ないですが、88SMTはまた使いたくなるような独特の世界観(ピーキーさ)がありますね。
今回はこの辺で、インプレを終わりたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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