
どうも、ヒロユキ(@hiroyukisan240)です。
ダイワのハイエンドモデルであるエメラルダス、ストイストシリーズ。
中でも、ティップにSMT(超弾性チタン合金)を採用し、感度&パワーを合わせ持つモデル 76MMH-SMTは、興奮するほど良かったのでインプレしていきます。
最後にYouTubuでもインプレしているので、良ければ参考にしてみてください。
目次
そもそもストイストシリーズとは?
プロアングラーである山田ヒロヒト氏が開発に携わり、
前モデルのエメラルダスEXシリーズよりも、
軽量、高感度、しなやかさを追求したロッドがSTOISTシリーズ。
ちなみにストイストというのは、「ストイック」から命名したそうです。
実際に手にするとブランクからガイド、外装の細部までこだわり抜いてて、
本当に良いものを作りたいっていう妥協を許さないストイックさが伝わってきますわ。

見たらわかる、良いやつやん!
【76MMH-SMT 基本スペック】
全長(m) | 自重(g) | エギサイズ(号) | 適合ライン(号) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|
2.29 | 105 | 3.0-4.5 | 0.5-1.2 | 74,500 |
竿調子は、ファーストテーパーです。
ティップはSMTを採用することで、より繊細にフォール中の“待つことを楽しむ”ことができる、通常のロッドとはまた違ったコンセプトですね。
また潮の変化をより感じられるのもエギンガーには嬉しい一本。
76MMHの特徴は、パワー&繊細さを持たせつつ、対応エギサイズの幅広さです。
大抵のエギングロッドはMAX4.0号表記で、一番扱いやすいのは3.5号に設定されるんですが、このロッドに関してはレッドモンスター対応との事で、4.5号まで対応。
※レッドモンスターとは、深場に生息している最大6kgにもなる赤イカ系アオリイカのこと
オールシーズン4.0号以上のエギを多様するヒロユキさんからすれば神がかってるわけです。
(もちろん、3.5号でも気持ちよく扱えます)
そして、SMTを採用してるとは思えない105gという軽さがエグい。
すごく軽快に扱えるモデルとなっています。
しかし、その軽さからは想像できないMH(バット部)のパワーを持たせてあり、ビシバシ系エギンガーには最高のエギングロッドですね。
不意にデカイカがヒットしたときも、HMのパワーで難なく寄せれるので安心です。
シャクリに関しては、激しめジャークしてもシャキっと収束が早く、だるさを全く感じさせない。
本来SMTを使っていれば、もっと扱いにくいロッドになるハズなんですけどね。
なんじゃこのロッドは、、、興奮してきたな。
先ほど、SMTが扱いくいと言ったのは、EXシリーズの88L/M-SMTを使った事があるんですよ。
この88-SMTは穂先がベロンベロン繊細で、ボトムをメインにまったり狙う春イカに特化したようなモデル。
かなり柔らかめのロッドなので好きな人はゾッコン、受け付けない人は二度と触りたくないほど、意見がハッキリ分かれるロッドだと思います。
🔽88L/M-SMTのインプレはコチラ
エメラルダスEX 88L/M-SMT インプレ。【感度バツグン】
88SMTと比較するのもアレなんですが、76MMHはSMT入門者でも扱いやすいロッドですね。
(88SMTと比べると、ティップにハリがあるのが分かります)
76MMH-SMTは、ただパワーがあるだけではなく、ティップはM設定で”しなやかさ”を併せ持っているのも、さすがストイストシリーズですね。

使ったら分かる、ええやつやん!
ストイストシリーズの詳細はコチラ
(DAIWAのサイトへ飛びます)
今まで使ってきたショートロッドとの違い
僕はショートロッドが好みでして、下記のモデルを使ってきました。
・ガンクラフト バイオレンスジャーク76
・ガンクラフト スーパーバイオレンスジャーク72
・エメラルダス AIR 74MH
上記のモデルと比べて、76MMHは何が違うのかと言うと、
✅軽快さ
✅感度
✅シャクリやすさ
✅オールシーズン使用できる適応性
というエギングにとって、必須要素のバランスが非常に良いんですね。
バイオレンスジャーク76 ジョウモン
例えば、バイオレンスジャーク76の自重は177gと少し重いが、パワーはマジで半端ない。
「レッドモンスターでも、タコでも、青物でも何でも来いや」
という気にさせてくれるロッドです。
(バイオレンスジャーク76 ジョウモン)
しかし、その重さ故に何時間も快適にシャクリ続けられるかって言えばそうじゃない。
人によって向き不向きがハッキリする。
そして完全にデカイカに特化したエギングロッドと言えます。
つまり、オールシーズンには向いてないということ。
(メーカーも春先の3キロオーバー大型アオリイカに焦点を絞り開発って言ってるんだけどw)
パワーに関してはバイオレンスジャーク76の方が上だけど、シャクリ続けられる快適性能で言えば、完全に76MMHが抜きん出ています。
エギングは「如何に集中力を保ち続けられるか」って、かなり重要ですよね?
途中でブチンと切れてしまえば最後、、、居食いしてるようなモゾモゾ系の小さなアタリを逃してしまいます。
スーパーバイオレンスジャーク72
続いて、スーパーバイオレンスジャーク72は前モデルのバイオレンスジャークより軽量化(135g)したモデル。
東レのナノプラスという高密度カーボンを新採用しており、しなやさも併せ持っている。
当然パワーもあり、ティップも入ってくれる非常に良いロッドです。
(スーパーバイオレンスジャーク72)
なんですが、
和歌山南紀の潮がガンガン効いてるエリアでの使用を前提としている為か、ちとパワーが有り余ってる感があった。
潮があまり動いていないフィールドではエギが手前に寄ってきたときに、ショートピッチジャークするとロッドの収束が早すぎて反発してしまい、エギを弾いてしまう。
パワーがあり過ぎるが故に、程よく吸収してくれない(曲がってくれない)感じっていうのかな。
細かいアクションは向いてないのかも知れないですね。
良く言えば、かなりパワーがある。
悪く言えば、ダイレクト感がありすぎる。
といった感じです。
(バイオレンスジャークを使ったことがある人は、この感覚が分かってくれると思う)
その点、76MMHはパワーも持たせつつ、先述したショートピッチの際には程よくティップが入ってくれて本当に繊細な釣りができるんですよね。
余談ですが、スーパーバイオレンスジャークが向いてる人は、
✅水道のような激流、岬の先端で潮がガンガン効いてるフィールドでエギをしっかり動かしたい
✅いつ何時も激しくシャクリたい
✅サウンドジャークしたい
そんな人はこれ一択でよろしいかと。笑笑
パワー面だけでいうと、バイレンスジャーク72の方が確実に上ですけどね。
エメラルダスAIR 74MH
続いて、エメラルダス AIR 74MHは完全にスーパーバイオレンスジャーク72寄りの使用感。
スーパーバイオレンスジャークよりも軽くて疲れにくいけど、しなやかさを感じない。
ちょっと硬くしすぎたんじゃないか?ってくらい尖ったモデル。
まあ、サウンドジャーク多用する木森氏が監修するとあの竿調子になってしまうのでしょう。笑
74MHと76MMHを比べると、74MHはどうも「しなやさ」に満足できなかったんですよね。
軽量でパワーがあれば良いってもんじゃなくて、バランスが大事かなと。
と言っても、74MHは価格が3万円台と手が届きやすいのがメリットですかね。
1万円台のエギングロッドを使っている人からすれば、ステップアップする際に嬉しい値段設定だと思います。
さすがに6万円台のハイエンドモデルとなると、それなりに躊躇すると思うので。

パワー、軽さ、感度、快適性能といったバランスを考えると76MMH-SMTという事になっちゃう
ショートロッドならではのメリット
生粋のショートロッド侍こと、ヒロユキさんがショートゆえのメリットを語っていきたいと思います。
(これ、侍じゃなくて忍者やけど)
ピッチの早いシャクリができる
大抵のショートモデルはブランクがM~MHに設定しており、軽快なアクションが出来るのはショートロッドならではの利点かと思います。
程よくハリを持たせる事で、エギの頭を強制的に振らせるパニックアクションや細かいアクションが可能に。
9フィート近いロングロッドに比べると、その差は歴然です。
振り抜けの良さ
ショートほど空気抵抗が少なくなるのでキャスト時に気持ち良くぶっ飛ばせる。
「振り抜けが良い」という事は、シャクリの軽快さ、フッキングスピードにも直結するし、風が強い日も空気抵抗が少ない分、ロングロッドに比べてシャクリやすくなります。
取り回しが抜群に良い
ショートの恩恵とも言える取り回しの良さ、持ち運びの快適さはエギンガーにとって重要ポイント。
例えば、バックスペースがあまりない地磯やテトラ帯などのポイントだと、振り抜けるスペースがあまりないですが、ショートロッドならそういった所でも躊躇なくキャストできます。
よく「パシッ!」っとスカったようなキャスト音を出してる人は、小場所で長めのロッドを使ってる人が多い印象です、少し無理して使ってる感じ。
これって、ロッド自体にエギの重みが乗ってないんですね。
振り抜けるスペースが確保されてなければ当然と言えば当然ですが。
あと移動するときに小場所でロングロッドだと、岩やテトラなどに当たらないか気を使うんですが、ショートになるほど安心感があります。笑
これは、ただ注意すれば良いだけの話なんですが、集中力が切れたらガリッと擦りやすい。
また、持ち運びにおける快適さもショートレングスの強みです。
特に秋シーズンでランガンするとき、車で移動するときも非常に楽ですよね。
感度がいい
基本的に短いほど、手元に伝わるスピードが早くなる=感度が良いです。
秋イカの持っていくようなアタリから、春イカも居食いモゾモゾ系のアタリも感じやすくなります。
もちろん、ガイド素材や数、ライン号数、リール自重など様々な条件によって変わりますが。
(感度を追い求めていくとショートロッド選択はもちろん、タックルバランスも重要)
ガイドにラインを通すのが楽チン
ガイド数はメーカーにもよりますが、ロングロッドに比べると少ない傾向にあります。
さらに、ラインをガイドに通す時、ガイド間が短いのでセットするのがメッチャ楽ちん。
釣行毎のことなので、なるべく早くセットできた方が良いですよね。
ほら、現場に着いたらどうしても早く投げたくなるじゃないですか?笑
76MMH-SMTのメリットとデメリット
で、あなたが知りたいのは実際の所はどうやねんっていう本音の部分だと思うのです。
そうじゃないですか?
ん・・・今なにか聞こえた気がしました。
おい、ヒロユキ。
良い事ばっかり言ってるけど、実はデメリット隠してるんだろ?
本当は微妙な所もあるんじゃないのか・・・?
お前、ヤマ●ッピの回し者なんだろ?!
・・・・・・・。
えっ?!
いやぁ、、、まぁ、、、
そうですね。
正直者兼、お節介なヒロユキさんが嘘を言うのは許されることではありません。
うん、嘘は良くない。
巷の実際に使ってないにも関わらず、大量にエギングロッド紹介しまくってるチン●ラと一緒にされては困ります。
メリットに関して言えば、
✅105gという軽さ、7.6ftのショートの恩恵で振り抜け抜群
✅SMT採用による感度の良さ(微妙な潮の変化を感じ取れる)
✅SVFナノプラス、次世代AGSによる”しなやかさ”の向上
✅激しめのシャクリ、細かいシャクリなどに対する適応性の高さ
といった所で、エギングにおける全体的なバランスが非常に良いです。
ぶっちゃけデメリットを探す方が大変なくらい満足してるんですが、、、
強いて言うなら、
✅先径が0.8mmとアジングロッドに匹敵するぐらい細いので、かなり気を使う。
✅ティップにSMTソリッドを使っているので、どうしても先重りになってしまうこと。
✅EXシリーズの88L/M-SMTの方が目感度、手感度が良かったと感じる。
ぐらいですかね。
14ステラを付けたときの先重りは?
先重りは、基本的にリール自重で調整すればオッケーです。
あまり軽いリールをつけると先重り感が顕著に出てしまうので注意かなと。
「でも、リールが260gって重くね?」
と思うかも知れませんが、バランスが良いので特に疲れることもありません。
やっぱり、タックルバランスが重要なんですよね。
どれだけロッド自重が軽くても、リールとのバランスが悪いと疲れやすいので、セットで考えた方が良いです。
(記載されているロッド自重だけで判断するのは危険なので皮算用しないように)
EXシリーズの88L/M-SMTの方が感度が良かった気がする
あと、個人的にはEXシリーズの88L/M-SMTの方が目感度、手感度共に良かった気がする。
なんていうか、めちゃくちゃ繊細に微妙な違和感を感じ取れたんですよね。
手感度で言えば、エギが藻場に乗った瞬間、エギが着底したときのテンション抜け、少し潮が動き出した瞬間も手元に伝わります。
(8.8ftでロングロッドなのに・・・感度良すぎィ)
目感度に関しては、ティップは素直に入り、潮の変化に応じてクインクインと曲がる、エギのフォール時、着底してテンション抜けするときにもビンビンSMTが反応してくれました。
まさに目で見て楽しむロッドと言えます。
ヤマラッピさん曰く、
「あえてストイストシリーズに、ロングロッド+SMTソリッドを採用しなかったのは、快適性能を求めたかった」
と言っており、EX88-SMTのような目感度仕様(柔らかさ)にはしなかったのでしょうね。
柔らかめのロングロッド+SMTソリッドになると、どうしても先重り感とダルさを感じてしまいますから。

やっぱり、トータルバランスを考えると76MMH-SMTが良い!
76MMH-SMTは、どんな人にオススメ?
例えば、下記のような方ですね。
✅潮が効いてる所でドリフトさせながらフォール時の間を楽しみたい
✅4.0号+仮面シンカーなどの使用を前提としている
✅エメラルダスステイ(25g)のような、重たいエギも使う
✅激しめジャーク、細かいショートピッチどちらも多用する
✅棒のようにガチガチではなく、しなやかで感度の良いショートロッドを探している
✅ストイストシリーズの一本目に何買おうか迷ってる
✅オールシーズン使用する前提として検討している
「激しめのジャーク」と書きましたが、サウンドジャークのような連続した激しいシャクリは厳しいので勘違いしないように。笑

ロングロッドにこだわりが無ければ、どんな人でも扱いやすいロッドだと思います
7 6 M – S M T T は 別 物
ストイストシリーズには、76M-SMTTというモデルがあり、今回インプレしている76MMH-SMTとはまた違った特性があるので、購入の際は気をつけてください。
SMTTの「T」はSMT製のチューブラーのことです。
・76MMH-SMT=ソリッド
・76M-SMTT=チューブラー
下記は、メーカー公式より。
(76M-SMTTと、76MMH-SMTの商品説明)
出典:DAIWA エメラルダス STOIST AGS-Web site
(76M-SMTTと、76MMH-SMTの比較表)
出典:DAIWA エメラルダス STOIST AGS-Web site
上記の図を見ると、76M-SMTTの適合エギサイズが4.0号までとなっていますが、
ヤマラッピさん曰く「ギリギリ4.0号まで扱えるかな?」との事なので、基本は3.5号までと考えたほうが良さそうです。
実際に76M-SMTTも触ってみましたが、
4.0号にシンカー追加して、潮の早い所はシンドイかな?って感じで、どう考えてもパワー不足な気がします。
(出典:フィッシングショー2018 進化し続けるエギングタックル)
上記の位置関係を見ても分かる通り、76M-SMTTは3.5号がベストかと。
なので、
✅大型のエギをオールシーズン多様する
✅ビシバシ系のシャクリが多い
✅潮の流れが強いフィールドが好きな人
✅ドリフトさせて、沖でもしっかりアクションさせたい
そんなエギンガーは間違いなしに、76MMH-SMTがオススメです。
下記のような高比重のエギでもしっかり扱えます。
(エメラルダスステイ3.5号と、ヨーヅリ アオラ3.5号)
76MMH-SMT まとめ

ダイワ エメラルダス ストイスト STOIST AGS 76MMH-SMT
繰り返しになりますが、非常にバランスの取れたショートロッドです。
ビシバシ系はもちろん、潮流の繊細な釣りをしたいエギンガーにもぜひ使ってみてほしい一本ですね。
使った瞬間に色々と衝撃を受けると思います。
普段、自分が通っているフィールドと照らし合わせて検討すると良いと思います。
もちろん76MMH以外にも素晴らしいロッドはあると思うので、焦らずじっくり探してみてください。
【追記】76MMH-SMT関連のYouTubuコンテンツ
🔽76MMH-SMTのインプレ動画はコチラ
🔽76MMH-SMTの失敗しないキャスト方法はコチラ
🔽76MMH-SMTと墨族柔を使って、2キロアップを釣ってる動画
🔽76MMH-SMT&エメラルダスステイでの釣行動画
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
=====================
SNSフォローしてもらえると、最新情報をキャッチできます♪
🔽Instagram
hiroyukisan240
🔽Twitter
hiroyukisan240
🔽YouTubuちゃんねる登録はコチラから♪