
どうも、ヒロユキ(@hiroyukisan240)です。
タチウオの活性が高いときは、「水面直下で待ち構えてるんじゃないか?」ってくらい着水後に食ってきますが、低活性になると非常に難しい釣りに変貌します。こうなると腕の見せ所ですよね。
では、どうすれば一匹でも多くゲットできるのか?
周りが釣れていない中で、自分だけドヤ顔するにはどうすれば良いのか?
今回は、低活性パターンの攻略法について解説していきます。
さらに生態系についても軽く触れておきますね。
必要な道具やアクション等については、前回の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
▶【タチウオ爆釣】ドジョウの引き釣り!【アクション&コツ、仕掛け】
目次
まず、これらを確認してみよう
低活性のときは、高活性時よりも細かい点に気をつける必要があります。
まずは、下記のことを確認してみてください。
タナは合っている?
朝夕まずめタイムにタチウオが食ってくるタナ=表層メインと考えて良いですが、意外と中層に移動している事があるんですね。
もちろん日によりけりですが、表層~中層に行ったり来たりすることがあるので、表層だけ攻めるのではなく、中層付近も探ってみてください。ワンパターンが通用しない日があります。
太めのPEラインとリーダーを使用する
細いPEラインとカーボンリーダーを使っているなら、太めのPEラインとナイロンリーダーに変更することをオススメします。
号数で言うと、PE1号&ナイロンリーダー14号ですね。
これらの太いラインを使う理由は、浮力を利用して、できるだけテンヤをゆっくりフォールさせる為です。
🔽僕が使っているセットはこちら。
ナイロンリーダーは非常に伸びやすい素材なので、フッキングする際はフロロカーボンリーダーより強めにしましょう。

経験上、ワイヤーを付けると食いが落ちるので、なるべく付けない方が無難です。
テンヤサイズは状況に合っている?
タチウオの活性がMAXなら1/2oz(14g)でもガンガン食ってくるんですが、明らかにバイトが減ったと感じるなら、3/8(11g)、8gの軽いテンヤでゆっくり沈めてみましょう。
「たかが数グラムでそんなに変わるのか?」と思うかも知れませんが、今まで反応しなかったタチウオが口を使うようになります。
このローテーションを効率的に行えるかが、渋い状況で数を伸ばすキモと言っても過言ではありません。
基本として、以下のテンヤサイズを用意しておけばOKです。
✅1/2oz(14g)
✅3/8oz(11g)
✅8g
1/2oz(14g)で反応が無い場合は、早々に3/8oz(11g)に変更して探ってみることをオススメします。

軽いテンヤほど引き抵抗がないので、もし硬めのロッドを使われているのであれば、少し扱いづらくなるかも
ちなみに僕が使っているテンヤは、オンスタックルさんの「フラップヘッド」というアイテム。
下記、2種類のラインナップがあります。
✅1/2oz(14g)
✅3/8oz(11g)
フラップヘッドは、フックポイントに角度が付いており、針掛かりしやすくフッキングに持ち込みやすいという利点があります。
さらに、フック本体が上下左右にフレキシブルに曲がる非常にしなやかなフックなんですよね。
ここで、こだわり強めのヒロユキに疑問が出てきた。
「このハリの仕様は、どういった意図で制作されたのだろうか?」
というワケで、直接オンスタックルさんに問い合わせてみました。

FLAPヘッドのフック全体が他社テンヤ製品よりも上下左右にフレキシブルに曲がるようになっていますが(柔らかめ)、それはタチウオが暴れたときにバラしにくくする為に考えられたものでしょうか?

FLAPヘッドのフックですが、針がかりを考えてこの強度にしました。
なるほど、フック自体の曲がりも針がかりを考えた上で制作されたワケですか。
さすが現場主義のオンスタックルさん。
(ブログの方を見ていると何度もプロトタイプを制作されてました)
今後、武庫一で小林さんか浦さんにお会いできれば、もっとお聞きしたいですね。
こちらは3/8oz(11g)です。
テンヤのグローをガンガンに光らせてない?
以前、テンヤを目立たせようとグローカラーのヘッドにUVライトをガンガン照らしてまくってると、警戒してるのか、嫌がってるのか分からないですが、バイトして来ないことがありました。
そこで、ヘッド部にエギ用の「あわびシート」を貼り付けたテンヤを投入すると、バイトが連発・・・。
(ブルーヘッドのテンヤだけがボロボロに・・・)
恐らく、海水の澄み具合や月明かりなど、様々な条件があると思いますが、小ワザとして試してみても良いと思います。
こればかりはタチウオさんに聞かない限りなんとも・・・(笑)
ただ、分からないなら現場で魚に答えを聞いて、色々試してみると面白いですよ。
様々なアクションで誘う
フワフワした動きを演出する
基本的に活性が低いときは、テンヤを大きくアクションし過ぎない方が釣果に結びつく事が多いです。
どちらかと言うと、潮に乗せて漂うようなフワフワした動きに反応する感じですね。
(もちろん、ラインは張った状態をキープ)
エギングやアジングで言うところのドリフト(潮に馴染ませて流す)です。
上記のライトゲームほど繊細ではないですが、イメージとしてはそんな感じでOK。
軽くシェイキングする
シェイキングを入れるときも、棚ズレするような大きなアクションではなく、軽い力で穂先だけ「チョンチョン」と動かしてやる。
基本動作としては小さいアクションで誘うようにしてください。
ロッドを45度の角度にして、デットスロー(超ゆっくり)で巻いてくる
このやり方は、テンヤに対して常にテンションが掛かってるので、テンヤを上向き状態でキープしやすく針掛かりしやすいという利点があります。
気をつける点として、手前に寄るほどテンヤの頭が下がりやすいので、特に足元を探るときはロッドを立てることを意識してみてください。
※手前で頭下がりになりやすい理由は、足元になるほどライン角度がキツくなり、テンヤに対してアクションがダイレクトに伝わりやすくなります。なので、なるべくロッドは高く立てた方が水平姿勢をキープしやすく、バイトしてくるタチウオに対して針掛かりしやすくなる、というワケですね。
足元までキッチリ探る
よくピックアップ寸前(2mくらい)でバイトしてくることもあるので、手前まで戻ってきてもすぐに回収せずにギリギリまで探ることが大切です。
特に大型ほど警戒心が強く、じっくりと岸壁に追い詰めて食ってくることがあるんですよ。
デカタチは小型とは違った動きを見せるので、色んなパターンを試してみると良いと思います。一筋縄ではいかないのが釣りの面白いところですよね。
指3本のタチウオとかだと、着水と同時くらいに速攻で食ってきますけどねえ・・・
まるで、初めてレンタルビデオの18禁コーナーに飛び込んだ中学生のスレてない感じ。笑
色んな方向にキャストする
どんな魚種に対しても同じ事が言えますが、潮目、潮のヨレ、カケアガリ等の変化がある所を狙ってみてください。
タチウオは捕食の為に接岸している訳なので、捕食しやすいカケアガリ、ベイトが溜まりやすい潮のヨレなどの変化がある所を重点的に狙うことをオススメします。
タチウオは遊泳力が弱いので、潮がガンガン流れている所というよりは、緩くなる所の方が良いと思います。(例えば、潮流が強い所からイキナリ弱くなるヨレなど)
とはいえ、初めて行く場所だと中々分からないかも知れませんが、通いまくっていると段々分かるようになってきます。とにかく通いまくってください(ただの根性論)
もし周りの釣り人が少なければ、潮上~潮下に流してみたり、その逆で探ってみたり。
ただ真っ直ぐキャストするのではなく、扇状に探ってみると潮の変化を見つけやすいです。
扇状にキャストしても変化が見られないようなら、少し移動してみるのも良いです。

立ち位置次第で釣果が変わることもありますよ
そもそもタチウオの回遊がない、のかも?
タチウオはカタクチイワシなどの小魚を追っている回遊魚なので、その場にベイトがいなければ当然釣れません。
いや、でも自分のトコだけ食って来ないんじゃね?
と思うなら、周りの釣り師(特にウキ釣り)を見渡してみてください。
どうですか、釣れてますか?
大抵、タチウオの回遊があればウキ釣り師にもアタリがあるはずです。
僕の経験上、回遊がないような日はベタ凪でシーンとしている事が多く、地元の釣り人も早々に帰っていきます(笑)
タチウオの回遊が無いと感じた時は、何をやっても無意味なので、大人しく帰宅後して回遊ルートの情報をキャッチした方が吉かと思います。
ヒロユキは非効率が嫌いな人間なので、長時間タコ粘りするような事はしません。さっさと帰ります。笑
アタリはあるけど、フッキングできないとき
横風の影響で、テンヤに対してラインが弧を描いている
秋が深まるにつれ北風が強くなり、立ち位置によっては横風の影響を受けてしまい、自分とテンヤまでのラインが真っ直ぐになっていない事があります。
夜間だとラインが見えないので、真っ直ぐにしているつもりでも意外と弧を描いてたりします。
そうなるとアタリを取りづらい上に、食ってきたとしても弧を描いているので、糸フケが多くなりフッキングまでにロスが出てしまうので、追い風になるようなポジションに移動してください。
できれば、事前に風向き確認しておくことをオススメします。
風向きの確認には下記アプリ「Windy」が便利ですよ。
スマホ、PCどちらからでも確認できるので、ぜひ活用してください!
タチウオのサイズが小さい
小型のタチウオが混在している場合、フックが口に対して大きすぎるのか、弾いてしまう事があります。仮にバイトしてきても針掛かりが浅い事も多く、足元でバレてしまうことも。
・・・はい。
それは諦めてください。笑
テンヤのフックポイントが丸くなっている
何度もタチウオを鬼フッキングしていると、段々ハリ先が丸くなっていきます。
針先が鋭利な状態かどうか確認するには、このように針先を爪に当ててみてください。
どうですか?爪に引っかかりますか?
もし、ツルツル滑るようなら、確実に丸くなっているので必ず研ぐようにしてください。
研ぎ方はコチラの動画を参考に。
現場でササッと研ぎたい人は、ダイヤモンドシャープナーが便利です。
片面ずつ粗目と細目が付いているので、針先の状態によって使い分けが可能。
スミス(SMITH LTD) シャープナー セラミック&ダイヤモンドシャープナー 60x15mm
タチウオには『デイビュー、ナイトビュー』2つの眼が?
デイビューというのは、明るい時間帯に見えている眼。
ナイトビューは真っ暗になったときに見えている眼。
このようにタチウオの眼は明暗で見え方が切り替わるんじゃないか?と言われています。
どういう事なのかと言うと、明るい時間帯は遠くまで見渡す事ができ、活発にエサを追える時間となります。それがデイビュー(日中の眼)です。
しかし、日が完全に落ちて真っ暗になった瞬間はタチウオの視野が狭くなり、まだ眼が暗さに慣れてない状態なので活発にエサを追えないが、また暗さに眼が慣れてくると捕食し始める=ナイトビュー(夜の眼)というワケですね。
これが切り替わり理論です。
明るい状態から暗くなった瞬間は、ベイトを追えない上に周りにいる群れのタチウオから襲われる(共食いされる)可能性もあるため、「アクティブなタチウオ」になれない。
例えば、夕マズメ時はガンガン食ってきたのに、真っ暗になるとアタリが遠のく瞬間ってあるじゃないですか? まさにあれです。ワインドをやっている人なら経験あるんじゃないですか?
つまり、「食いが落ちたなぁ・・・」と思っても、実際はタチウオの目が完全にナイトビューに切り替わってなくて、一旦活性が落ちてしまっている状態という訳ですね。
と言っても、ナイトビューに切り替わっても夕マズメ時ほどアクティブに食ってくることは無く、比較的ゆっくりした動きのモノに反応するタイミング(時間帯)なので、テンヤのサイズも落として、アクションも少しスロー気味にしてやると良いです。

冷静に獲物を見て捕食する時間帯でもあります。
タチウオはしっかりと獲物を見ている。
先述したように、タチウオの捕食の仕方は明暗によって変化し、獲物をしっかりと見てアタックしている、という事がよく分かると思います。
実際に、OZタックルの小林さん曰く、
「タチウオは捕食が下手な魚と言われているが、めちゃくちゃ上手い魚ですよ。タチウオという魚は、エサまで一気に突進してきて手前で急停止、バック、微速で前進することが可能で、しっかり狙いを定めてから獲物に食らいつく。しかも二分割、三分割してから食べるのでタチウオのショートバイトは至って普通のアタリ方。そして、食べ方としては天才的。」 と言っておられました。

これを聞いたとき、僕の中で概念がぶっ壊れました
まあ、よく考えてみればワインドでガンガン動かしているワームに対してピンポイントでバイトしてくるワケですから、捕食が下手な魚ではないですよね。
恐らく、動体視力も良いんでしょう。
それだけに違和感のある動きをさせると、速攻で見破られてスレに繋がる可能性が高いですね。
タチウオ低活性パターン攻略 まとめ
「タチウオもなかなか奥が深いな~」と感じたのではないでしょうか?
(実はまだ生態系について書きたいですけどw)
渋い状況ほど細かな配慮が釣果に繋がります。
貴重な休みを有効に使うためにも、ぜひ活用して頂ければなと思います。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!