
どうも、ヒロユキ(@hiroyukisan240)です。
タチウオシーズンに愛用しているワインドロッド、「ジャストエース、ショアワインダー812TZアドバンス」のインプレです。
ちなみに、ドジョウの引き釣りも812KMアドバンスを使用していますが、テンヤをクイックに操作できて、手元重心に設計している為、持ち重りがなくワインド&引き釣りでも快適に扱えるロッドとなっております。
(今回はワインド&引き釣り、両方使いたい人に向けて書いていきます)
もはや他のワインドロッドとは次元が違うハイクオリティモデル。
ハイエンドモデルのワインドロッド&引き釣りロッドの購入を考えている人や、812TZアドバンスの購入を考えている方は参考にしてみてください。
目次
812KM TZアドバンスの基本スペック
●全長=2.46m
●自重=160g
●対応ウエイト=11~21g
●適合ライン=0.6~1.2号
●本体価格=55,000
812KMは、Kガイド トルザイト仕様でロッドパワーは「M」設定です。
ショアワインダーシリーズの中でも、ハイエンドモデルとなるのがTZアドバンスシリーズ。
ラインナップは、812KMと762KMの2種ですね。
(762KMについては後ほど)
TZアドバンスは下位モデルのショアワインダーとは製法が異なり、「マスキュラーサイクロン製法」というカーボンテープを高密度で巻き、
✅ロッド全体が超マッチョ仕様(中型青物対応)
✅バツグンのしなやかさ(シッカリ曲がるけど、収束スピードがクソ早い)
✅自重160gとは思えない軽快さ(手元重心で、バランスが非常に良い)
という、一度でも使うと他のロッドに浮気しづらい仕様です。
ティップは細かいアクションにもしっかりと追従し、フレキシブルに曲がってくれます。
小さなアクションに対応しているメリットは、タチウオのワインドと言えば「大きくシャクる」というイメージがあるかも知れませんが、細かいダート幅の方が食ってくるパターンもあるので、ティップの収束が早いのはかなり有利です。
ワインドロッドとは思えない、しなやかさ。
ティップだけではなく、ベリー側も綺麗に曲がってくれます。
デザインもこだわって作られてる
さて、外装も見ていきましょう。
オンスタックルデザインとコラボ商品、ショアワインダーシリーズ。
OZの文字は、「現場で生まれたロッド」である証明ですね。
ショアワインダーシリーズの中でも、対応ルアーウエイトが3/8oz(11g)~3/4oz(21g)と幅広いのもアドバンスの特徴です。
ジグヘッドの対応サイズが広い=様々な重量サイズを使用することができるので、刻々と変化するタチウオのレンジ変化に対応できるんですね。
ガイドは、軽量チタンフレームのKガイド&トルザイトリング仕様。
この812KMを初めて触った時に感じたのは、持ち重りの無さ、軽快さ。
マスキュラーサイクロン製法でロッド自体が軽量化しているのと、ガイドシステムの相乗効果なんだろうな、と感じました。
ちなみにKガイドは、細いラインでもガイド絡みを軽減し、トラブルを最小限に抑えてくれます。

僕は基本的に0.8号を使用していますが、爆風の釣行でもライントラブルに見舞われたことはないですね。
注意点として、トルザイトリングはSiCリングに比べてラインの接地面積が増えるので、糸鳴りしやすくなります。
もし、4本組のPEラインを使っているなら・・・ワインドするのが恥ずかしいくらい、
ガイドに擦れる音が、めちゃうるさいです。
オススメはこのPEライン。
(8本撚りで糸鳴りが無く、なめらかにキャストでき、耐久性もある)
バッド側には、バッドパワーを最大限に生かすためにガイドが2個付いています。
(大抵のロッドはバッド側に1つだけ)
ティップ先経は1.8mmとエギングロッド並の細さです。
トップガイド内経は、3.3mmと小口径になっているので、リーダーとの結束部を巻き込んでキャストしない方がいいですね。(結束部が傷んだり、キャスト時に引っかかってトラブルの元になる)
ワインドは、フロントグリップを握ってアクションさせるので、かなり長めに作られてます。

グリップからは、溺愛っぷりが滲み出ております
リールシートは高級感のあるブラック塗装+ダブルナット仕様で緩み防止。
(特に、左利きの人には有り難い仕様ですね)

僕は右利きです(どうでもいい)
グリップエンドはコルクグリップ仕様で、底部はゴム製です。
コルクにしている理由は「服を汚れづらくするため」とのことです。
812KMアドバンス、使用感はどうよ?
実はショアワインダーを購入する前は、エギングロッドでワインドしていたんですが、手首がめちゃくちゃ疲れたんですよね。
こりゃいかん。
ということで、初めて購入したのが812KMアドバンス。
これがまた専用ロッドだけあって、かなり使いやすいワケです。
ワインド専用ロッドの特徴として、
✅フロントグリップ&エンドが長めに作られている。
✅長時間シャクっても疲れにくい仕様(手元重心の設計で、先重りしづらい)
✅バッド、ベリーは固め。ティップは少し入る竿調子(ファーストテーパー)
シャクる時はフロントグリップを握り、グリップエンドを脇の下で弾く=楽に反発でシャクるのに対して、エギングロッドはリールフットを中指と薬指の間で握ってシャクるので、モロに手首の負担が来ることになり相当疲れます。
しかし、ワインド専用ロッドさんのおかげで負担はかなり軽減されました。
「なぜもっと早く買わなかったんだ」と思いましたよ。
さらに、ハイエンドモデルとなれば満足度は非常に高いものになります。
下位モデルのショアワインダーも触ったことはありますが・・・
全体的に柔らかすぎますね、僕にとっては。
(この辺は好みもあるんでしょうけど)
つまり、同じショアワインダーでも全く別物のロッドだと考えて良いです。
812KMアドバンスは、非常に感度が良く、キャスト時のブレの無さ、軽快なシャクリ心地、ヒットから抜き上げまでパワー負けしないパワフルな仕様です。
指4本のデカタチがヒットしても、お構いなしにゴリ巻きして相手に主導権を与えないバットパワーで、足場が高い所でも安心して抜き上げれます。

さすがに指4本クラスになると、かなり重量感ありますからね。
こちらは、オンスタックルの大将(小林勝治さん)が812TZアドバンスについて熱く語ってくれています。
812KM は「ワインド」で超絶使いやすい
ワインド用として設計されているだけあって、一定のピッチでアクションし続けるワインドでは非常に使いやすく、疲れにくいですね。
ロッド自重は160gなので、一見すると重いんじゃね?と思うかも知れません。
しかし、手元重心になるよう絶妙なバランスで設計されているので、めちゃくちゃ軽く感じます。
また、キャスト時のブレの無さ(収束の早さ)、シャクリの強弱をつけても しっかりと追従するブランク性能。
こういった専用ロッドを使うと、さらにワインドの奥深さを実感することになると思います。
812KM を「フラップ釣法(引き釣り)」として使用する場合
現在フラップ釣法(引き釣り)専用ロッドとして「ショアフラッパー852KM」が発売されていますが、
812KMアドバンスでも引き釣りは可能です。
812KMは非常にシャープなロッドなので、「動と静のメリハリ」をつけながらテンヤをアクションさせやすく、フッキング後もガッツリ寄せてくるバッドパワーも持ち合わせているので、指4本以上のデカタチが掛かっても余裕です。
個人的には、812KMアドバンスの竿調子は使いやすいんですが、僕の友人は普段から柔らかめのロッドを好んで使っていて、その友人曰く「812KMは、ちょっと硬いかなー」って言ってました。

引き釣り用に設計されてる訳じゃないので、この辺は好みですね。
ショアワインダー812KMのメリット
メリットはたっぷりとお伝えしてきましたが、おさらいの意味も込めて書いていきますね。
✅振り抜けがバツグンに良く、シャクリの強弱にも細かく対応し、ダルさを感じない。
✅長時間使っても疲れづらく、手元重心でバランスが良い=持ち重り感がない
(たとえ1~2時間の釣行であっても、疲れにくい事は大きなアドバンテージになる)
✅感度が良いなので、潮流の変化を感じ取りやすく、タチウオが下からすくい上げてくるアタリ(テンション抜け)も明確にわかるくらいの繊細さを持っている。
✅中型青物対応の圧倒的なバットパワーで、デカタチもガンガン寄せてこれる
特に、812TZアドバンスのメリットとして感じるのは、圧倒的なバットパワーです。
指4本のタチウオもガンガン寄せて、主導権を与えずゴリゴリ巻いてこれるパワーがお気に入り。
ガッツリ寄せて余裕のぶっこ抜き・・・楽しすぎてやめらんない。

しなやかな繊細ロッドかと思いきや、めちゃパワーがあるんですよね。
812KMのデメリット
さて、デメリットが全くないロッドは存在しない(たぶん)なので、しっかりと書いていきます。
✅ワインドでは3/4oz(21g)のジグヘッドや、引き釣りでは1/2oz(14g)以上のテンヤを使用すると、少しパワー不足だと感じる。
(ロッドが非常にしなやかなので、上記のような重量のヘッドを扱うとシャクるときに抵抗感が大きい)
✅パワーがある分、軽すぎるヘッドは扱いにくくなる
(ワインドでは1/4oz(7g)、引き釣りでは、5~8gなど)
✅フラップ釣法(引き釣り)では、もう少しティップが入ってくれた方が良い、かも?
まず、対応ウエイトのお話から。
812TZの対応ルアーウエイトは3/8(11g)~3/4(21g)となっていますが、これはあくまで目安です。
エギングロッドでも同じことが言えますが、対応ウエイトの中間が一番扱いやすいサイズなんですよね。
ワインドの場合、1/2oz(14g)がベストで、
フラップ(引き釣り)の場合は3/8oz(11g)~1/2oz(14g)まで一番扱いやすいサイズかなって感じですね。
これ以上重くなると、キビキビしたアクションが出しづらく上に、体に負担が掛かります。
特に引き釣りは、ベリー部からティップにテンヤの重みを感じながらアクションさせるので、重すぎても軽すぎても扱いづらくなります。
例えば812KMアドバンスの場合、1/2oz(14g)のフラップヘッドにガン玉2gを付けると、少しダルさが出てしまう。
持ち前のクイックさが損なわれるワケです。
812はガチガチ仕様ではなく、しなやかなロッドですからね。
かと言って、逆に8gとか5.5gとか軽すぎるテンヤだと、引き抵抗がなさ過ぎて(ロッドパワーの方が上回る)、海からの情報が少なくなり、かなり扱いにくいワケです。
なので、812KMアドバンスで一番性能を発揮でき、快適に(引き抵抗も含めて)に扱えるテンヤ重量の幅は、11g~14gかなと。
繰り返しますが、上記以外の重量は全く扱えないと言ってるのではなく、
あくまで「快適に扱えるベスト中のベスト」、という観点からです。
続いて、フラップ釣法(引き釣り)ではティップが少し入って欲しいと思った理由です。
引き釣りはワインドと違い、こちら側から”掛けていく釣り”なので、
タチウオが違和感を感じてテンヤを離してしまうとフッキングできません。
特に、ドジョウをエサにした場合、タチウオは噛み付いてしばらく離しません。
そのときに、軽く聞き合わせして重みを感じてから鬼フッキングするのですが、渋い状況だとちょっとでも違和感があると離してしまいます。
つまり、ロッドにハリがあるとタチウオがより違和感を感じやすい、というワケですね。
(弾いてしまうと言えば大げさですが、イメージとしてはそんな感じ)
おい、812アドバンスはしなやかって言ったじゃねーか。
しなやかだったら食い込みも良いんじゃないのか、このタコ野郎!
という声が聞こえてきそうです。
実は、しなやかでありながら、全体的にパワー(ハリ)もあるロッドなんですよね。
これは先述した通りです。
当然、ベリー部もしっかりしているので、ベリーからティップで操作する引き釣りでは、「もう少しベリー側も曲がってくれた方が良いのかな」と感じました。
ハリがあって収束が良すぎるが故に、引き釣りでは裏目に出てしまった感じですかね。
まあ、「ワインド用ロッドとして設計してるから無茶言うな」って言われそうですが。笑
今季シーズン(初秋~秋)はずっと812KMアドバンスでタチウオ爆釣していましたが、ちょっとでも渋い状況になるとフッキングまで至らない事がありました。
そのフッキングできない時っていうのは、食ってくるけどファイトまで持ち込めないショートバイトで、明らかに違和感を感じてすぐにエサを離してる感覚です。
あくまで憶測ですが、こちらが聞きアワセしている時に、エサに噛み付いてるタチウオが違和感を感じて(ティップ、ベリーのハリ)を感じてエサを離してしまったのでは?と感じました。
その理由は、ショアフラッパー852KMを店頭で触ってみて、ベリーからティップが若干入るように設計されていたので、「もしかすると引き釣りって、少しだけベリー部も入ってくれた方が良いのかも知れない」と思ったからです。
渋い状況では特に、ですね。
とはいえ、タチウオが高活性のときはエサを離さないので、812TZでもガンガン捕れますけど(笑)

812アドバンスは、適材適所が非常に分かりやすいロッドと言えます
812KM TZアドバンスは、どんな人にオススメ?
ぶっちゃけ、どんな人にでもオススメしたいくらい良いロッドですが、高価ゆえに躊躇してしまいますよね。
特に、オススメしたい人は・・・
✅長時間のワインドは疲れるので、軽量なロッドが欲しい
✅軽快さ、感度、中型魚対応のパワーのあるワインドロッドが欲しい
✅ワインドと引き釣り、両方を楽しみたい
✅ハイエンドのワインドロッドが気になって夜も眠れない人(笑)
812KMはパワーもさることながら、持ち重り感の無いベストなバランス(手元重心)に設計されているので、長時間アクションし続けるワインドや引き釣りで、その威力を発揮します。
なんとスレッド巻き替えを無償でやってくれます
「新品購入日から一年以内に一回限り」、「送料はこちらが負担」と条件付きですが、無料でスレッド巻き替えサービスを行っているのはジャストエースさんだけじゃないですか。

もう惚れてまうやん
実は、ショートモデルの762KMもリリースされてます
実は、812KMを購入した後に、発売された762KM TZアドバンス。
何を隠そうショートロッドマニアのヒロユキさんですから、ショートモデルが気にならない訳がありません。
実際に魔界に立ち寄ったら、必ず竿袋から取り出して触らせてもらっております(笑)
ショアワインダー 762KMを店頭で触った感想は、軽快さが半端ないのと、振り抜きの良さ、シャクリのブレの無さ、メリハリのつけやすさがエグい。
812KMと比べると、ほんの少し短くなっただけなんですが、全く別物のロッドと思わせるくらいシャープな振り抜き感です。
特に、足場が低い釣り場で活躍してくれるモデルとなりそうです。
例えば、テトラ帯に行った時に干潮から上げのタイミングだと、下の方(先端)まで降りるじゃないですか?
そんな小場所でキャストするときって、振り抜けるバックスペースがあまり無いので、特にショートモデルの恩恵は感じられるでしょうね。
もちろんキャスト面だけではなく、ショートレングス故に小さなアタリも即座にフッキングでき、その軽さから長時間の釣行における疲労感も軽減されると思います。
(762KMの自重は140g、812KM=160gです)
812KMも160gとは思えないくらい軽くて疲れにくいですが、762KMはその上を行くのは間違いない・・・。これ以上書くと、自分が欲しくなってくるのでこの辺にしときます。笑
ショアワインダー 812KM TZアドバンス まとめ
シャクリの軽快さ、感度、ロッドバランス、どれを取っても納得できる812KM TZアドバンス。
ワインドや引き釣りを真剣にやっていきたいと思っている人には、かなりオススメできるロッドですね。
ぜひゲットして、更に高みを目指してみてください。
タチウオ釣りがもっと面白くなりますよ。
ジャストエース ショアワインダー 812KM TZアドバンス
最後までお読みいただきありがとうございました!