
どうも、ヒロユキ(@hiroyukisan240)です。
今回は友人からストイスト84Mをレンタルしたので、愛用しているストイスト76MMH-SMTと比較しながら、実際の使用感について書いていきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
ストイスト84Mの基本スペック
ストイストシリーズの中では、ロッドの長さ、硬さ共に中間的な優等生モデル。
ブランクスはM設定なので全体的にしなやかでありながらパワーがあるロッドです。
全長(m) | 自重(g) | エギサイズ(号) | 適合ライン(号) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|
2.54 | 105 | 2.5-4.0 | 0.4-1.0 | 68,000 |
対応エギサイズは2.5-4.0号となっており、中間の3.5号が一番扱いやすいと思いきや4.0号を投げても全然余裕がある感じ。
ロッド自重は76MMHと同じく105gと軽いですね。
何時間もシャクリ倒すエギンガーには超絶ありがたい一本と言えます。
ティップはチューブラーで先経1.4mm。
潮が動き出すと素直に反応して手元に伝わる情報も多いです。
ちなみに竿調子はレギュラーファーストですね。
ダイワのテクノロジーが詰まった次世代AGSガイドやSVFナノプラスによる軽快さ、しなやさはさすがストイストって感じです。
ストイストシリーズの詳細はコチラ
(DAIWAのサイトへ飛びます)

やっぱりストイストええ感じやん!
ストイスト76MMH-SMTと比較すると
では、愛用している76MMH-SMTと比べると具体的に何が違うのか?
僕の分かる範囲でお答えしますね。
基本スペック
出典:DAIWA エメラルダス STOIST AGS-Web site
飛距離に関して
これは、あまり変わらないかな?
8.4ftだからと言って特別飛距離が伸びるか?って言えばそうでもない感じで、体感的に76MMHとほぼ同じ。
ティップと感度に関して
76MMHのティップはソリッドで細く作ることができる為、0.9mmとアジングロッド並。
84Mはチューブラーなので強度を考えてだと思いますが、1.4mmと少し太めです。
感度(違和感)に関して言えば、76MMH-SMTの方が間違いなしに良い。
84Mもエギングロッドの中では良いほうだと思いますが、繊細さで言えばSMTの方が上ですね。
それぞれティップの曲がり方はこんな感じ。
76MMH-SMTの方は、ティップが素直に曲がるので潮の状況変化にも敏感です。
そう、敏感なんですよ(意味深)
パワーに関して
出典:FISHINGSHOW STAGE 2018 -進化し続けるエギングタックル
当然パワーは76MMHの方があるんですが、84Mもなかなか力強いロッドです。
比較表では《中》となっていますが、感覚的には《強》の1/3くらいあるんじゃないか?って感じ。
84Mは、しなやかなんだけど、しっかり全体的にパワーを持たせてる印象ですね。
GA●KT的な? 細マッチョって感じ?
ベロンベロンに柔らかくもなく、ガチガチに硬すぎるワケでもない。
ちょうどその中間的な、良いとこ取りしたようなロッドですかね。
76MMH-SMTの場合、バッド部はかなりしっかりとしたパワーがあるけど、ベリーからティップにかけては繊細でしなやかです。
まさにパワーと繊細さを良いとこ取りした、まさに欲張り女子のスイーツセットみたいな感じ。
ストイスト 84Mのメリットとデメリット
ここまでショートロッド侍がいい感じで褒めてきたワケですが。
やっぱりメリットもあれば、デメリットも存在するものですね。
ここは正直者のヒロユキさんが執筆するブログですからね、ズバズバ言いますよ。
ダ●ワさんから記事の削除依頼が来ないかビクビクしちゃう。笑
まずメリットとして感じたのは
●ショートロッドのように腕全体を使わなくても、少ないストロークで大きくエギを動かせる。
●さらにロッドエンドを使って両手でシャクると、エギを高く跳ね上げることができる。
●収束の早さ、キャストのブレが少なく、しなやかさが抜群に良い。
●全体的にパワーのあるブランクスで、激しめのシャクリにも対応(軽くサウンドジャークできたんだが)
●潮が動き出すとスーっとティップが入っていき、海の状況変化を感じやすい。
当然ながらストイストシリーズのしなやかさは想像できたんですが、意外だったのはブランクスが割とマッチョだったことですね。
4.0号のエギでも全然扱いやすい!
さらに潮の流れが強い所でも普通に使えるなぁ、といった印象です。
続いて、デメリットと感じたのは
●ショートロッドと比べるとレングスが長い分、先重り感が顕著に出て疲れやすい。
●潮が動き出すとティップは入るものの、もっと柔軟さ(繊細さ)が欲しいところ。
(SMTモデルと比べると繊細に感じ取る違和感(感度)は落ちる)
●76MMHと比較すると、8.4ftのレングスが仇となってシャクリ時の軽快さに欠ける、ダルさがある。
●取り回し、軽快でシャープなシャクリ、振り抜けの良さはショートモデルに敵わない。
●良くも悪くもノーマル的で、尖ってるモデルではない。
何でも平均的にこなすけど、特別際立ったメリットは事はない感じ?
賛否両論あると思いますが、ショートロッド好きな僕からすれば少しでも長いロッドを使うと上記のような懸念点が出てきちゃいますね。
僕はロッドを手にしたときに、
キャスト時の振り抜けは良いか?
軽快にシャクれて、ダルさはないか?
磯、テトラ帯などの小場所でも快適に扱えるか?
強弱をつけた色々なシャクリパターンに対応してくれるか?
フォール時にリールフット部を中指で支えても先重りし過ぎないか?
とか、めっちゃ気にします。
上記の指標からすると、84Mは少し惜しいんですよね。
全体的にパワーがあって良いロッドなんだけど、もうちょいティップの繊細さ、軽快さが欲しいかなって感じ。
メリットの所でも書いたように、潮が動き出すとティップは入ってくれるんですが、その上を行くのがSMTソリッドなんですよね。
SMTってホントちょっとした潮の変化を感じやすい。
それの何が良いって、潮が動いてるタイミング(時合)を判断できるんですね。
(イカは潮の動きに敏感な生き物)
もうちょい粘るか、それとも終わるか、という取捨選択ができる。
見切りってやつですね。
コレかなり重要ですよ。
例えば、ナイトや薄暗い時間帯は目で見える情報が少ないので、ほぼ手の感覚だけ(感度)が頼りです。(夜だけじゃなくて日中も同じ)
潮が動いてない状況で、ひたすら投げ続けるとなれば、当然ながら時間と体力のムダになってしまう。
だから手感度っていうのは、かなり大事な要素なんですね。
ヤマラッピさんが目感度とか手感度に拘るって、そういう事だと思います。
どんな人にオススメ?
●いま2万ぐらいの8ft台ロッドを所有していて、さらに性能の良いロッドが欲しい人
●しなやかで、全体的にパワーのあるロッドが欲しい人
●ストイストの一本目として、どのタイプを購入しようか考えている人
●ぶっちゃけ自分がどんなモデルを欲しくているのか、よく分からない人
といった所でしょうか。
もし「なんとなく興味があるだけ」とボンヤリしてるなら、まだ買わない方がいいと思います。
その状態で購入しても、結局使わなくなりますから。
不要ロッドが溜まっていく、なんて事にならないようにしたいですね。
まあ迷ってる人は、早めに自分のスタイルを確立した方がいいと思います。
こういう風に使いたいんだよってやつ。
例えば、
小型のアオリイカをメインに釣りたくて、柔らかめでロッド全体を曲げて楽しみたいとか。
よく行くポイントは、潮がガンガン効いてるから大型のエギをシッカリ動かしたいとか。
磯、テトラ帯とかバックスペースがない小場所メインで使用するからキャストしやすいのが良いとか。
先に目的を決めておくと、逆算すれば良いだけなのでロッド選びはスムーズになります。
逆にその辺が曖昧だと選択に迷います。
まあ仮に自分にシックリ来なかったら、釣具屋とかオークションなどで売れば良いですけどね。
色んな種類のロッドを試していくと、自分の価値観にぴったりハマる物が見つかります。
でも自分にはどれが合うか分からないときは、まず84Mのような標準モデルを使ってみて、色んなシチュエーション、フィールドで投げてシャクって試してみてください。
そうすることで、ひとつ基準が出来てきます。
例えば、もっとパワーが欲しいとか、もう少しティップは入って欲しいとか、もう少し短いロッドでも良いなとか、自分の軸が定まってくるワケです。
とりあえず気になるロッドを買う➔自分の価値観を知る➔また次を試す。
このサイクルを回していきましょう。
あくまで個人的には
僕はやっぱり76MMHのようなショートロッドがオススメです。
このレングスが自分のスタイルに合ってる、っていうのもありますが、理由はそれだけじゃありません。
一度も短竿を使った事がない人は試してみて欲しいんですが、76とかでも大抵の状況はカバーできちゃうんですね。
大きなシャクリをしたいのなら、腕を高く上げてフォローしてあげれば良いし。
シャクリやすさも短い分、非常に軽快で疲れにくい。(ここ重要)
飛距離に関しても、きちんとロッドにエギの重みを乗せてキャストすれば全然問題なし。
しかもストイストシリーズに関しては、軽い力で投げても余裕で遠投できます。
何で観たか忘れましたけど、ヤマラッピが「軽く投げてもラインがスルスル出ていくでしょ?」って言ってたのを体感しましたよ、ホント。
ストイストすげーな、新しいAGSガイトすげーなって。
さらに飛距離について思うのは、
長めのロッドで飛距離を出してライバルに差をつける!
とかよく言いますけど、ただ遠くにキャストすれば良いってもんじゃない。
あれはメーカーのセールストークだから、思考停止しないように。笑
仮にその大遠投した先にカケアガリがあったりで、一級ポイントになってるとか?
手前の障害物を避けたいとか、足場が高いからスグにラインメンディングしたいとか、ならまだ分かるんですけど。
と言いつつ、メーカーのセールストークやマーケティングに仕掛けられて、しっかり釣られちゃうのが僕なんですけどね。
そんな遠投しなくても大丈夫です。
ショートロッド使いの皆さん、安心してください。
アオリイカの視力は約0.6~0.9、さらに30m以上離れてても余裕でエギを認識できるみたいですから・・・。
ちなみに、リールフットに中指で支えた場合の先重り角度はこんな感じです。
たぶん65度くらいかな?
(フォール時のロッド姿勢は、長時間のエギング釣行において疲労感の有無を大きく左右します)
リール重量260gでこれだけ先重りされたら、ちょっとツライ。
まあ、ロングになればなるほど、先重りに関しては避けられませんね。
エギングに使用できる重量級のリールを装着しても、せいぜい260g前後といった所でしょう。
さらに昨今は200g以下のリールなどが多くリリースされており、どんどん軽量化の世界に突入しています。
つまり、リールで先重りに対するバランスを取るのには限界があるんですね。
(ストイストシリーズに108MLMってモデルがありますが、先重りの鬼なのか・・・)
勘違いしないでください。
あくまでショートオタクの個人的な感想です。
普段から8~9ftなどのレングスを使用しているエギンガーなら全然気にならないレベルで、満足度はかなり高いはずです。
ようこそ、エギング貴族の世界へ。
ストイストに限らず、ハイエンドモデルはいい仕事をしてくれます。
が、
僕がハイエンドモデルに対しても不満が出るのって、アレなんですよ。
高級タックルばかり買っちゃう変態なんで、目が肥えちゃって中々満足できないんですよね。
人の欲望とは怖いもので、もうリーズナブルなタックルには戻れなくなってきてます。
絶対に戻れる気がしない。
どれくらい戻れないのかって言うと、ウナギの仕掛けぐらい。
簡単にスッと入れるけど、戻れない。
すみません、話が脱線しました。
要点を述べます。
普段から8.6ftとかのレングス使ってる人なら気にならないと思うのと、生粋のハイエンド短竿マニアの方が購入する際は注意してください。

・・・・ったく、こだわり過ぎる変態野郎はホント困るよ。
ストイスト 84Mまとめ
結局のところ、ショートの軽快さを取るかミディアムの汎用性を取るか、2者択一だと思います。
もし自分のスタイルが確立できてない人は、最初はオールラウンドに使えるストイスト84Mを使ってみてください。
ただ、
ショートロッド侍からすれば84Mは少しダルさを感じてしまう、ってのが正直な所でした。
最近、友人(普段から8ft台のエギングロッド使ってる)が76MMHを購入したんですが、彼曰く、
「76MMHを使ったあとの84Mはちょっと疲れるね。ショートの方が使いやすい」と言ってました。
これ、ショートロッドにハマっていく人の典型的なパターンです。
ロングロッドじゃないと対応できないシチュエーションじゃない限り、快適すぎて抜け出せなくなる。
結局、76MMHをゴリ押しする感じになってますが・・・
ごめんなさい、それだけ良いロッドなんです。
最終的な判断は、よく行くエリア、フィールド、スタイルからロッド選択してみてください。
どんなロッドも一長一短があるのでシチュエーションによってはショートロッドが有利になる事もあれば、ロングロッドが有利になる場面も出てくるでしょう。
以上、クソ長いインプレを終わりたいと思います。
次回はストイストの前モデルであるEXシリーズ、88L/M-SMTのインプレをしてみます。
追記(エメラルダスEX AGS 88L/M-SMT インプレ【鬼感度】)
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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